暑い夏を乗り切る為の仕組まれた罠!?「土用の丑の日」が今年もやって参ります。
土用の丑の日といえば一般的に「う」の付く食べ物を食べると良いとされております。
そんな「う」の付く土用の丑の日の定番と言えば『鰻(うなぎ)』。
昨今でも価格高騰を続ける高級食材の鰻ですが、今やその鰻の偽物の完成度もまた凄いんです。
今回はそんな鰻の代替え品の1つ「うな次郎」についてみていきたいと思います。
そもそも土用の丑の日って何?なぜ鰻を食べるようになったの?
土用の丑の日(どようのうしのひ)は、土用の間のうち十二支が丑の日である。
夏の土用の丑の日のことを言うことが多い。夏の土用には丑の日が年に1日か2日(平均1.57日)あり、2日ある場合はそれぞれ一の丑・二の丑という。
厳密には土用は四季の毎季それぞれに1回ずつあり、土用の丑の日は年に平均6.09日ある。以下、夏の土用の丑の日のことを単に土用の丑の日と呼ぶこととする。
平気法では土用の定義が異なる(ただし丑の定義は同じ)ため土用の丑の日が異なる年もあるが、ここでは天保暦以来普及している定気法での土用を使う。
簡単に要約すると春夏秋冬の各季節毎に1度『土用の丑の日』と呼ばれる日があります。
そのうちの夏の土用の丑の日にだけは今回のように「鰻食おうぜ!」と騒ぐ風習があります。
夏の土用の丑の日は年に1日か2日あり、2日ある場合はそれぞれ一の丑、二の丑と呼ばれて鰻などを食すことが通例になっております。
何故土用の丑の日に鰻を食べるようになったのか?…には諸説ありますが以下の説が広く知られております。
平賀源内説の出典は不明で、前述の『明和誌』にあると説明するケースもあるが、『明和誌』には記されていない。源内説は細かなバリエーション違いがあるが、要約すれば「商売がうまく行かない鰻屋(知り合いの鰻屋というパターンもある)が、夏に売れない鰻を何とか売るため源内の元に相談に赴いた。源内は、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めた。すると、その鰻屋は大変繁盛した。その後、他の鰻屋もそれを真似るようになり、土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着した」というもの。丑の日と書かれた貼り紙が効力を奏した理由は諸説あり定かではないが、一説によれば「丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしない」という風習があったとされ、鰻以外には瓜、梅干、うどん、うさぎ、馬肉(うま)、牛肉(うし)などを食する習慣もあったようだが、今日においては殆ど見られない。
実際にも鰻にはビタミンA・B群が豊富に含まれているため、夏バテ、食欲減退防止の効果が期待できるとされているが、前述の通り、栄養価の高い食品で溢れる現代においてはあまり効果は期待できないとされる。そもそも、鰻の旬は冬眠に備えて身に養分を貯える晩秋から初冬にかけての時期であり、夏のものは味が落ちるとされる。
- 夏は鰻の味が落ちて売れない
- 平賀源内が鰻屋に「夏に売れないなら『本日丑の日』って書いて店に貼りだしてみ?」と提案
- バカ売れ
- 他のお店も真似する
- 定着
つまり、科学的根拠が何かあるというわけでは無く店側が販促の一環として謳い始めた文句が今日まで続いている…とのこと。
※諸説あります。
2018年、土用の丑の日はいつ?
【2018年の土用の丑の日】
1月21日、2月2日、4月27日、7月20日、8月1日、10月24日、11月5日
【2018年 一の丑】
7月20日
【2018年 一の丑】
8月1日(本日です!)
でも鰻は高くて買えない…そんな方には鰻の偽物(代替品)!
昨今では鰻の価格も高騰を続け、ニホンウナギの稚魚の池入れ数量(養殖池に入れた数)が過去5年で最低という現状を見ると来年以降も高騰することが予想されます。
今となっては「ちょっと奮発して」買える域を超えてきており、何か特別なアニバーサリーでも無い限りは口にできないような高級食材となっております。(ヤミツキマツモト関係者は語る)
そんな鰻ですが、昨今では代替品に関しても試行錯誤が進んでおり美味しい鰻もどきがいただけるようになりました。
良く聞く鰻の代替品となるものをピックアップしてみました。
- 茄子
- 豆腐
- イワシ
- さんま
- 穴子
- ナマズ
色々な食材を使って鰻を再現しようと検証を重ねているようですが、今回はその中でも「King of the鰻の偽物」と言っても過言ではない大人気商品をご紹介いたします。
一正蒲鉾の『うな次郎』って何?価格は?
皮までリアル!うなぎのようでうなぎじゃない!容器のまま電子レンジで温めることができ、温めた後も熱くなりにくい容器です。
うなぎの蒲焼をイメージした魚のすり身で作った練り製品です。
以前からその噂はお聞きしていたものの、今回ようやく実食できました。(遅い)
説明文の通り、魚のすり身を使い鰻を模した商品です。
今回購入した商品はこのパックのまま電子レンジで温めることが出来ます。
また、トレイが付いているのでそのまま食卓に並べることも可能です。
※トレイの無い商品もあるようです。
ちなみに本体価格は328円(税抜)とのこと。
それでは早速開封してみましょう。
うな次郎の見た目は?鰻に似ている?
●うなぎの蒲焼をイメージした魚のすり身で作った練り製品です。
●皮の部分にも焼き目がついて香ばしく仕上げました。
●容器のまま電子レンジで温めることができ、温めたあとも熱くなりにくい容器です。
●1枚でビタミンB1の成人男性の1日に必要な摂取量が摂れます。
※うな次郎1枚当り2.0mg。18~49歳男性の摂取基準推奨量1.4mg。
(厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」より引用)
レンジでチン(500w 1分・600w 50秒)した後ペリペリペリッと開封してみた様子がこちら。
一言でいうと「全体的に整った雰囲気の鰻」といった感じで雰囲気は出ています。
鰻のように形に個体差が無いであろう長方形に整えられた御姿は、パッと見完全に鰻です。
ちなみにトレイは2つの部屋に分かれており、細長い部屋にはうなぎのタレと山椒が。
そして最大の特徴である皮目の部分はこんな感じ。
焼き目が付いており芳ばしく仕上がっているとの事で期待大です。
鰻の偽物界の王様「うな次郎」そのお味は?食べてみた!
まずはその神々しいお姿に添付の「うな次郎専用蒲焼のタレ」と「山椒」をかけていきます。
あの甘いうなぎのタレの香りが何とも言えず食欲をそそります。
ここまでは見た目の整った感じ以外は完璧に鰻と言っても過言ではありません。
箸を入れてみました。
箸で切ってみた感触としては確かにふわっとしているものの、本物の鰻と比べるとすり身独特のぷりっとしたものも感じられます。
当たり前ですが断面も本物とはちょっと違う感じ。
早速ですがいただいてみます。
まずは、皮目の芳ばしさと皮っぽい食感が光ります。
全体的にタレの味と山椒の香りが鼻に抜けるので脳内では完全に鰻と認識してしまいます。
肝心の身の部分も「ほわっ」とした食感も良く再現されているように感じましたが、あくまで練り物なので厳密に言うと柔らかいながらも練り物特有の食感も感じます。
興奮しながら食べ進めているとちょっとした事件が…
ぺろんっ。
皮の部分が見の部分から剥がれてしまいました。
裏側からその秘密を見てしまったことで「うな次郎は鰻ではない」ことを改めて実感してしまいました。
それ以後は完全にハンペンにしか感じられなくなってしまった私なのでした。
うな次郎食べてみた!まとめ。
実際に鰻を模した食品の中ではかなりレベルが高い商品であることは間違いないでしょう。ハンペンの様な練り物としての独特の食感を除けば皮の雰囲気含めて極めて鰻っぽい商品です。
また、当たり前ですが「脂の乗った」などと言われる本物の鰻と比べると極めてさっぱりしたものでした。
今回は単体でいただきましたが、ごはんと一緒に頂けばまた雰囲気も違ってくるかと思います。
「鰻とウリ二つ!」とまでは行きませんが「たまには鰻が食べたくてどうしようもない!」という方にはもってこいの商品です。
まだ食べたことの無いと言うそこの貴方!
これを機に試してみてはいかがでしょうか?
美味しかったです。
御馳走様でした。