アカシアの花を食べるのは長野県民が主だという衝撃。
幼少の頃より河原のアカシアの花が咲き乱れ、甘い薫りに包まれる幻想的なこの時期が愛おしくもありました。(花粉を除く)
そもそもここでいうアカシアというものは…
ニセアカシアは5月から6月にかけて、下垂する花房(総状花序)を出し、芳香のある白い花をつけます。幹には鋭いとげがあります。「アカシアの蜂蜜」として売られている蜂蜜の多くは、本種の花から採取されています。花は天ぷらにして香りを楽しみながら食べることもできます。もともと北アメリカから砂防用や土地改良用、飼料用として導入された落葉性の高木です。根粒菌と共生しているため、繁殖力が旺盛で、現在では日本各地の河原や原野に野生化しています。一般にニセアカシアの名称が広く使われていますが、ハリエンジュの別名もしばしば使われています。
一般的にアカシアと呼ばれているものはもっと花の色が黄色く、この辺でよく見られる白い花が咲くものはニセアカシア(ハリエンジュ)が正式な呼び名の様です。
この何とも言えない甘い香りが漂う時期になると私は思い出したのです。
…と。
幼少の頃よりその辺に大量に咲いているニセアカシアを採ってきては天ぷらにして食べていた思い出の味。
それがまさか特定の地域の人しか食べないものだとは逆に知りませんでした。
調べてみると主に食べられているのは長野県の東信地区との事。
今回は改めて思い出の薫りと向き合うために食べてみることとしました。
アカシアの花の採取方法
適当にニセアカシア見つけて花の部分をチョンッと切って終わりです。
そもそもがそんな気取った調理をするものでもなく生活の一部として当たり前に存在するものだったので深く考えたこともありませんでした。
難しいことは考えずに何となく食べ応えがありそうな花の部分を採取します。
たったひとつの注意点
※アカシアは、花以外の樹皮や葉に、少量ながら有毒成分が含まれているという報告があります。長野県民たちも花以外は決して食べません。
またアカシアの花にはアルコールに弱くなる成分が含まれているため、飲酒時は大量に食べないよう十分にご注意下さい。
「花以外に少量の有毒成分が含まれているところがある」…知りませんでした。
基本的には花以外は食べないです。
初めて食べる方は、こういったことがあることも頭に入れていざ調理していきましょう。
樹皮や葉は食べないように!
採取したニセアカシアを天ぷらにする
基本的に我が家は天ぷらでいただきます。
ニセアカシアの調理方法としては他にも以下のようなものがあるとの事。
花を花穂ごと天ぷらにして食べるほか、新芽は和え物や油炒めで食べることができる。
花をホワイトリカー等につけ込んでつくるアカシア酒は強い甘い花の香りがする。精神をリラックスさせる効果があると言われる。
花から上質な蜂蜜が採れ、有用な蜜源植物である。ニセアカシアを蜜源として利用する地域は東日本に多く、2005年のはちみつ生産量の44%がニセアカシアによる。特に長野県でははちみつの74%がニセアカシアの花を「みつ源」としている。
新芽は通常の葉物野菜の様な使い方が出来、アカシア酒という美味しそうな使い方もあるとの事。
今回は初志貫徹天ぷらでいただいてみました。
薄く天ぷら粉付けてカラリと揚げて完成!
で、出来上がった品がこちらになります。
ニセアカシアの天ぷら
もうちょっと衣厚めにまとわせる方が一般的かもしれませんが私は薄衣でカラッと。
アカシアの甘い香りがほのかに部屋に充満します。
肝心のお味の方ですが、恐らく第一に「花由来の甘さ」が鼻に抜けると思います。
味自体は特別癖のあるものではないので、塩をふりかけていただけば普通に天ぷらとして美味しくいただけるものです。
個人的には食べられる期間がとっても短いこともあり思い出深い味ですので時々食べたくなります。
長野県民である私、普通にアカシアの花を喰らってみたまとめ
自分にとっては特別珍しいことでもないのですが、今回は「一部の長野県民は息を吸うように普通にアカシアの花を食べる」様を記事化してみました。
ニセアカシアの花が咲いている期間はとても短いです。
気になる方はそこらの河川敷にダッシュ!
要チェキ!
青森県民ですが、食べますよ。