本日ツイッター上でとあるツイートが話題になっておりました。
無断キャンセルに合いました。
50人で貸切の予約で、料理を準備してお待ちしてましたが、予約時間過ぎても見えず、此方から電話するとキャンセルとの返事。
キャンセル料を請求したら、そんな説明は受けていないと逆ギレ。
国際信州学院大学の教職員の皆さん、二度と来ないでください。#拡散希望 pic.twitter.com/Fo0Kk9Llg2
— うどんや 蛞蝓亭 (@NamekujiUdon) 2018年5月13日
それでは具体的に今回の騒動を簡潔に振り返ってみましょう。
- ツイッターアカウント「うどんや 蛞蝓亭」がドタキャンされた旨ツイート。
- ツイートの中にある「国際信州学院大学」が非難の的に。
- 大炎上。
これだけ見ればありふれたネット炎上なのですがここからが凄い。
結論から言いますと「うどんや 蛞蝓亭」、そして「国際信州学院大学」そのものがフェイクだったというお話です。
「うどんや 蛞蝓亭(なめくじてい)」って実在するの?
こちらうどんや蛞蝓亭(なめくじてい)のツイッターアカウントです。
アカウント開設は2018年の4月。初ツイートは4月7日にされております。
安曇追分周辺でおいしいうどんを食べるなら蛞蝓亭。
自慢のうどんは450円から。おにぎりは2個セットで200円。
コシのないなめらかなうどんは一度食べたら病みつきに。学生時代の味を懐かしんで遠方よりお越しいただく方もいらっしゃいます。#安曇野 #穂高 #安住追分駅 #国際信州学院大学 pic.twitter.com/9cBS5G2vp4— うどんや 蛞蝓亭 (@NamekujiUdon) 2018年4月7日
その後も日常のツイートを織り交ぜながらそれっぽいつぶやきを続けております。
長野県中信地区住みの私も始め今回の炎上の一端を見たときは「へぇ~…身近でもこんなことあるんだねぇ。」とふむふむ的な観点で見ておりましたが、店名の「蛞蝓亭」が安曇追分周辺にあるうどん屋さんと言う話を聞いた瞬間思いました。
ツイートの中身見て見ても怪しい内容が沢山。
ありがとうございました。たくさんの方に召し上がって頂けて嬉しかったです。また来年もよろしくお願いします。 #北信産業まつり #うどん #蛞蝓亭 pic.twitter.com/3WIcpka1dq
— うどんや 蛞蝓亭 (@NamekujiUdon) 2018年4月15日
国際信州学院大学相撲部よりおにぎりの大量注文を受けました。
おにぎり、うどん共に大量注文大歓迎です。お気軽にご予約ください。 pic.twitter.com/PVPtIIKwDp— うどんや 蛞蝓亭 (@NamekujiUdon) 2018年4月8日
このようにひとつひとつ見ていっても怪しいことだらけなのであります。
じゃあ「国際信州学院大学」って存在するの?
もう皆様うすうす感じてるとは思いますが、そのような大学は御座いません。
※現在アクセスが集中している可能性があります。
では、いろいろと突っ込んでいきます。
「国際信州学院大学」の場所は?
住所は穂高と言いながらも安曇野市三丁目長坂番地という括り。
ホームページには地図が埋め込まれておりますがそこにはちゃんと国際信州学院大学の文字が。
郵便番号でグーグルマップ検索してみると…
この辺。勿論大学は御座いません。
国際信州学院大学のホームページには何が書いてあるの?
キャンパスマップの中には「牛糞保管所」や「水銀棟」「信州大サティアン」など真面目そうなそれっぽいものに紛れてふざけたネーミングのものも。
現在はこのような一文も掲載されております。
本学が架空であるというインターネット上の情報について
最近、インターネット上に本学が架空の大学であるかのように言及する情報が増えています。これは本学の公式見解ではありませんので、お気をつけください。
また、Naverまとめといったキュレーションサイトや一部の匿名掲示板上で本学を架空の大学だという設定で、本学に関する情報を流布している巧妙な記事が散見されます。まとめサイトでも同様の記事が見受けられます。本学としてはしかるべき対応を検討しております。
これらの情報を鵜呑みにした善意のつもりの第三者やメディアがそのような情報に訂正・拡散するケースも確認されております。
インターネット上には虚構情報も多くあります。架空の情報に騙されないようご注意ください。
国際信州学院大学 広報課
蛞蝓亭も国際信州学院大学も無いっぽい…今回の目的は?
今回はツイッターをはじめとして巧妙に仕掛けられたフェイクだったことは濃厚です。
蛞蝓亭アカウントを軸に国際信州学院大学の複数の関係者を語るアカウントが自演を繰り返すことにより話はどんどん大きくなり今回の炎上に繋がったようです。
色々と調べていると、結論としては「ネット民による壮大な釣り」と言う事の様です。
地元民である長野県中信地区の我々はピンとくるかもしれませんが、他県民であればここまで巧妙に仕組まれたものだと気づきにくいかもしれませんね…
蛞蝓亭騒動まとめ
今回の教訓。
ネットの情報は裏が取れるまでは「へ~」程度で情報の熱を冷ましてみる!
いかがだったでしょうか。
今回のように、ある程度大規模に本格的に情報を操作すればいとも簡単に意図的な炎上は起こせるということは頭の片隅に置いておきましょう。
ちなみに、炎上元ネタのようなモラルの無いガチのキャンセルはそれはそれでダメですぜ。
嘘ネタの「国際信州学院大学」で噂の安曇野市や松本市には美味しいもの沢山ありますのでついでに見ていってください!(笑)